- ブログを始めたけど文章力がないのが悩み
- 文章力がなくても読みやすい記事を書きたい
今回はこんなお悩みを解決していきます。
ブログを始めたばかりだと、いろいろな悩みがわいてきますよね。
「思うように文章が書けないのは文章力がないからだ」と考えてしまうのも無理はありません。私もかなり悩みました。
ですが実は、たとえ今は文章力がゼロでも読みやすい記事を書くことは可能です。
自分には文章力がないから記事が書けないんだ
そんな風に思い詰めているあなたも、まずは本記事の内容を実践してみてください。文章力に頼らなくても読みやすい記事を書けるようになりますよ。
ブログにおける文章力とは
そもそも文章力とは何かを定義しておいたほうがいいかもしれませんね。
文章力とは「伝わる文章」を書く力
ブログの文章は読む人に伝わってナンボのものです。
「伝える」と「伝わる」は似て非なるもの。
伝えることだけに一生懸命になっても、読者に伝わっていなければ意味がありません。
ブログでは、読者つまり情報の受け手側に、書き手の言いたいことが伝わるような工夫が必要になります。
「どうすれば相手に伝わるか」を意識することが重要です。
流麗な文章より平明な文章
ブログでの文章には小説のような美しい表現は不要です。
なぜなら、読者は解決したいことがあって記事を読んでいるからです。
発信する側は言いたいことや伝えたいことを理解したうえで文章を書き始めているので、多少の説明を省いてもこれくらい分かるだろうと思ってしまいがち。
しかし、相手と前提を共有していなければ、伝わるものも伝わらなくなります。
小学生や中学生が読んでも理解できるような、誰にでも分かりやすい文章を意識しましょう。
これ、意外と難しいんです
ブログは、読者にストレスなく伝わる理解しやすい文章を目指すべきです。
ブログに文章力が必要な理由
実社会でも自分の言いたいことが相手にうまく伝わらなくてトラブルになってしまうことがありますよね。
特にブログで稼ぐことが目的なら、自分の文章を読んだ読者に行動をしてもらわなければなりません。
一方的に発信するブログという形態だからこそ、自分の意見を相手に理解し行動してもらえるように書く力が必要なのです。
ブログ記事を書く前に気をつけること
ブログの記事を書く前に気をつけておきたいことを3つだけ。
1記事につき1キーワード
検索意図を満たす構成に仕上げる
ペルソナは過去の自分でOK
ひとつずつ解説します。
1記事につき1キーワード
記事を書き始める前に、まずは1つのキーワードについてだけ書くという意識が大切です。
ブログは「読者の悩みをどうすれば解決できるのか」を書くので、あちこちに話が飛んでしまっては離脱につながってしまいます。
国語の授業をしているのに科学の話をされても困りますよね
キーワード選定のやり方については以下の記事に詳しく書いていますので、よければチェックしてみてください。
検索意図を満たす構成に仕上げる
検索ユーザーは解決したい悩みがあるからブログに訪問してくれます。
どれだけ丁寧に分かりやすくて読みやすい文章を書いても、読者の知りたいことが書いていないブログは無価値です。
たとえば今回の記事は「ブログ 文章力」をメインキーワードに据えています。検索意図を「文章力がなくても読みやすい記事を書くコツはあるのか知りたい」に設定しました。
「記事を書くコツ」の項目がないような、検索意図を無視した構成の記事であれば満足はしてもらえないでしょう。
読者の検索意図を満たす記事はSEOの評価も上がるので、絶対に手を抜いてはいけないところです
ペルソナは過去の自分でOK
私は読書が好きで自分でも趣味で小説を書いていたことがありますが、小説とブログ記事はまったく別物です。
だからこそ、「ブログ 記事の書き方」「ブログ 文章力」などさまざまなキーワードで検索し、いろんな人のブログを読んで勉強しました。
そんな「過去の自分が知りたかったことが網羅された記事」を意識して本記事を書きました。
文章力に頼らず読みやすいブログ記事を書くコツ15選
文章力は一朝一夕で身につくものではないので、ブログを始めたばかりで完璧な文章を書くのは難しいです。
とくにこれまで文章を書いてこなかった人であれば、最初は以下のコツを執筆の際に意識してみてください。
繰り返し経験を積むことで力がついてくるので、慣れるまでは練習が必要です。
- 伝えたいことを明確にする
- 「です・ます調」か「 だ・である調」
- PREP法を活用する
- 接続詞と文末のバリエーション
- 文章はできるだけコンパクトに
- 分かりやすい表現を使う
- こそあど言葉を多用しない
- スマホでの見え方にも気を配る
- 読点(、)は1文に2つまで
- ふきだしや装飾を使う
- 箇条書きで見やすくする工夫を
- 漢字・かな・カタカナのバランス
- 主語・述語を対応させる
- 二重表現を避ける
- 記事を音読してみる
伝えたいことを明確にする
まずは、記事で伝えたいことは何なのかをはっきりと定めるところから始めます。
「誰に何を伝えたくて記事を書くのか」が明確でないと、誰にも刺さらないぼんやりとした文章になってしまいます。
誰かに刺さる文章を書くには、ペルソナ設定は有効です。
「です・ます調」か「 だ・である調」
文体を「です・ます調」の敬体にするか、「だ・である調」の常体にするかを決めましょう。
敬体であればやわらかく丁寧な印象を与えます。
いっぽうの常体は強く断定的に言い切るので、自分の意見などを強く伝えたいときに有効です。論文や新聞は常体が使われます。
エッセイなどは、作家さんの好みでどちらの文体も見かけますね
記事ごとに変えるのではなく、ブログ全体で文体を統一するとまとまりが出ますよ。
PREP法を活用する
PREP法とは、
Point:「結論」
Reason:「理由」
Example:「具体例」
Point:「結論」
の流れで情報を伝える文章構成のこと。
小説など物語の起承転結とは違い、ビジネスシーンで相手に分かりやすく説得力のある文章を書くときに使われる文章の型です。
就職や転職の面接には、PREP法に沿って考えた文章を使うことも多いですね
接続詞と文末のバリエーション
今日は晴れました。おばあちゃんの家に行きました。スイカを食べました。おいしかったです。
このように同じ語尾が何回も続くと、まさに小学生の日記のようですね。
「です。」「ます。」など同じ語尾が続くにしても2回まで。文末のバリエーションをできるだけ増やしておくのがおすすめです。
- ~です。
- ~ます。
- ~ですよね。
- ~しますね。
- ~しましょう。
- ~してください。
- ~すること。
- ~はこちら。
そのほか、名詞で終わる体言止めなどを使うと文章にリズムが生まれます。
意外と盲点なのが「つまり」「たとえば」などの接続詞
こちらも同じものが何度も続かないように意識すると読みやすさがアップしますよ。
文章はできるだけコンパクトに
「~という」や「~こと」など余計な言葉をそぎ落とすと読みやすい文章になります。
ブログのことを理解することは、ブログを運営することにとって大切なことです。
↓
ブログの知識は大切です。
そのほか、「めっちゃ」や「とっても」、「やっぱり」といった修飾表現を控えめにするのも読みやすさの秘訣です。
分かりやすい表現を使う
意味は同じでも平易な単語に言い換えたり、具体的な数字を活用したりして、読者に正確に伝わるよう意識しましょう。
たとえばネットショップの商品説明に「このマイボトルならたっぷり飲めます」とだけ書いてあったら、あなたは何mlと想像しますか?
350mlで十分な人もいれば、600mlでも足りない人もいます
「このマイボトルの容量は500mlです」と数字が書いてあれば、「市販のペットボトルと同じくらいの容量なんだな」と具体的にイメージしやすいですよね。
こそあど言葉を多用しない
指示語(これ・それ・あれ・どれ)ではなく名詞を入れることで、何について話しているのかが分かりやすくなります。
とくに、最初の一文にはこそあど言葉ではなく名詞を使いましょう。
記事用にあれを撮ってください。
↓
記事用にスクリーンショットを撮ってください。
「あれ」「これ」が通じるのは自分と相手(読者)が何を話しているのかお互いに理解しているときだけです。
読み飛ばされやすいWeb上の文章ではなるべく丁寧で正確な表現になるよう意識したいですね。
スマホでの見え方にも気を配る
ひとつの見出しに書く文章は、3行~6行におさまるように意識してみてください。
パソコンで執筆していると、2行や3行の文章は短く感じますよね。ただ、パソコンなら2行でおさまる文章も、スマホで見ると3行や4行になります。
ですがWordPressのプレビュー画面で「モバイル」を選択してチェックしてみると、文字が画面いっぱいに!
なるべく1見出しの内容はスクロールせずに読める量におさめると読者のストレスが軽減します。
読点(、)は1文に2つまで
小説なら表現として「あえて読点を多用している」場合がありますが、ブログではご法度です。
私は、仕事で、疲れているにも、関わらず、飼い犬が、どうしてもと、散歩をねだるので、くたびれた体に、鞭を打って、散歩に出かけた。
上の例文では大げさなほど入れましたが、読点(、)が多いと読みにくいですよね。
音読して息継ぎに無理のないタイミングで読点を入れると、スムーズに読みやすいです
ふきだしや装飾を使う
淡々と機械的すぎる文章では面白味も薄れるので、2行にひとつくらいの頻度で文字に装飾をしたり、ふきだしを使ったりしてメリハリをつけましょう。
文章が長すぎると、何が言いたいのか分からない状態に陥るからですね。
テキストの色を変えることも有効です。
装飾だらけにならないように注意してくださいね。
おすすめの装飾や使い方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
箇条書きで見やすくする工夫
本文の中に箇条書きを使うと読みやすくなります。
箇条書きで提示されると、読者が情報を整理しやすくなるからです。
- 要点が分かりやすくなる
- 情報が整理される
- 大事なところが分かる
- 文章にリズムが出る
リストブロックと装飾ボックスを合わせて使うと、より目を引きますよ。
条件や具体例が3つ以上あるなら、箇条書きにまとめると読みやすいです。
漢字・かな・カタカナのバランス
ブログで書く文章は、漢字とひらがな、カタカナのバランスにも気をつけたいところです。
漢字ばかりでは読みにくく、ひらがなが続いても読みにくいのが日本語の難点ですね。
読みやすいと言われている比率は漢字3割、ひらがな7割。カタカナは外来語にだけ使うといいですよ。
以下のような言葉は、ひらがなで書くと読みやすくなります。
- 事→こと
- 下さい→ください
- 頂く→いただく
- 有る→ある
- 居る→いる
- 無い→ない
- 所→ところ
- 物→もの
- の方→のほう
- 等→など
- 時→とき
「ただし」や「したがって」などの接続詞はひらがなが基本です。
無理に漢字にしないのがポイントですね
主語・述語を対応させる
文章が長くなると、分かりにくいうえに主語と述語が対応しない「ねじれ」という現象が起きます。
新しいブログは、インフルエンサーにも取り上げられ、新規ユーザーが増えて反応もいただき、挫折した前のブログより早い収益化を期待しています。
この文章の主語は「新しいブログ」なのに、熟語は「期待しています」で終わっています。
意味はなんとなく分かりますが、期待しているのはブログではなく書き手(の心情)なので、どこか気持ち悪い表現になっています。
そこで主語「新しいブログ」に対応した熟語に修正してみましょう。
新しいブログは、インフルエンサーにも取り上げられ、新規ユーザーが増えて反応もいただき、挫折した前のブログより早い収益化が期待されています。
例文のため述語部分のみを変更しました。
主語と述語がねじれないように文章を書くには、主語と述語をできるだけ近づけることを意識してみてください。
「一文一意」で文章を短くまとめると読みやすくなります。
二重表現を避ける
二重表現は「同じ意味の言葉を繰り返し使うこと」で、重複表現とも言われます。
二重表現 | 正しい表現 |
頭痛が痛い | 頭が痛い |
受注を受ける | 受注するor注文を受ける |
後で後悔する | 後悔するorあとで悔やむ |
はっきりと明言する | 明言するorはっきりと言う |
知らずに使っている場合があるかもしれません。
記事を書き上げてから読み返す際に注意したいポイントです。
記事を音読してみる
ブログ記事を書き終えたら、推敲に入ります。
読みづらい箇所を訂正したり、ほかにいい表現がないか考えたりしながら記事を完成させていく作業です。
漢字の誤変換や固有名詞の間違いなどを訂正する校正作業も大切です
書いた文章を自分で読み上げるか、もしくは音声での読み上げ機能を使うことで違和感に気づけます。黙読では見落としがちな部分も、音で聞くことで発見できるようになります。
ブログで文章力を鍛えるには?
文章力がなくてもブログは書けますが、やはり鍛えておきたいというのが本音ではないでしょうか?
文章を書くスキルは、あったほうが絶対にいいです
ではどうやって鍛えていけばいいのか、いくつかご提案いたします。
インプット2:アウトプット8
語彙を増やすにはやはり読書が欠かせないし、構成力を鍛えるにはPREP法などの文章の型に倣って書くのが一番です。
つまり、勉強によるインプット2割、ブログ記事へのアウトプット8割で取り組むのがおすすめ。
文章力とは、語彙力や表現力、構成力などの細かいスキルの集合体と言えます。
ブログに使える文章の型はいくつかありますが、いずれも「結論」→「理由」で始まるのが鉄則です。
理由のあとは「具体例」のほか、「実体験」や「信頼できるデータ」を利用したり、「反論への理解」を付け加えたりしてバリエーションを持たせます。
どの順番でどのように読者に伝えるのかを考えるだけでも構成力を鍛える練習になります
好きな文章を写経してみる
好きな作家の作品やエッセイをそのまま書き写してみてください。
自分では思いつかない比喩表現やリズムなどが身について、表現力がアップします。
小説のような比喩表現はブログにおいては過度になりがちですが、ないものを無理に足すより、あるものを削るほうが楽です。
毎日書く習慣を
日記でも短文のつぶやきでも、長文でなくていいので、毎日何かしら書くことから始めましょう。
とにかく定期的に書く習慣を持つことが大切です。
結局書く以外に上達の道はないのですが、筋トレと同じで毎日のように繰り返すことで、しだいに文章力がついていきます。
まとめ:読みやすく伝わりやすい記事にしよう
文章力に頼らない記事の書き方のコツと、文章力の鍛え方についてお伝えしました。
記事を書く際は、今回解説した15のコツを実践してみてください。最初は時間がかかっても、いずれ体になじんで書けるようになっているはずです。
伝えることより、「読者に伝わること」を意識して記事を書いていきましょう!
ではまた!