- SEOキーワード選定って必要?
- キーワード選定の正しいやり方を教えて!
- 初心者でもできる方法を知りたい
ブログを始めたけれど、なかなかアクセスが増えない…。
そんなときに出てくるのが「SEOキーワード選定」という言葉。
「なんとなく大事そうだけど、正直どうやって選べばいいのかわからない」という初心者の方も多いのではないでしょうか。
実は、キーワード選定のコツを押さえるだけで、ブログのアクセス数は大きく変わります。
SNSだけに頼らず、検索エンジンからも安定して読者を集めるためには、SEOの基本をおさえておくことがとても重要です。
これらをやさしく丁寧に解説します。
ブログ初心者の方でも安心して実践できる内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
SEOキーワード選定をやるべき理由
SEOキーワード選定とは、検索エンジンでユーザーが実際に入力する言葉やフレーズをあらかじめ特定しておく作業のことです。
これを行う理由は大きく2つあります。
どちらも、読者に届く記事を作るために欠かせない視点です。
検索キーワードはユーザーの悩みだから
読者が検索するとき、そこには必ず「知りたいこと」や「困りごと」があります。
つまり、検索されるキーワードとは、ユーザーの悩みそのものです。
たとえば…
じゃがいも レシピ 簡単
地名 美容室 おすすめ
商品名 口コミ
こういった検索を、あなたも無意識に日々やっていませんか?
「ユーザーが入力するキーワード = ユーザーの本音のニーズ」なんです。

だからこそ、キーワードを選ぶことで、読者が何を求めているのかが見えてきます
その悩みにぴったり応える記事が書ければ、読者満足度が上がり、結果的にSEO評価も高まります。
上位表示で「狙った読者層」に届けられるから
もうひとつの理由は、適切なキーワード選定が、届けたい読者に届く記事を作る鍵になるからです。
ブログにアクセスを集めるには、検索結果で上位に表示される必要があります。
そしてそのためには、誰に向けて、どんな言葉で記事を書くのかを、最初に決めておくことが重要です。
たとえば生徒を募集している書道教室のブログが、
「ピアノ 始め方」
「習い事 やめたい」
といったキーワードで上位表示されたとしても、見てくれる人はきっと「書道に興味がない」人たちでしょう。
一方で…
「地名 書道教室 おすすめ」
「きれいな字 書く方法」
このようなキーワードなら、「今まさに書道を習おうとしている人」に見つけてもらえる可能性が高くなります。
つまり、届けたい相手に、届けたい情報を届けるための準備がキーワード選定なんです。



ターゲット層にきちんと届くことで、自然と集客にもつながります
キーワードを決めるための事前準備


キーワード選定の前に、いきなりツールを使ったり検索ボリュームを調べたりするのではなく、まず
- 何について書くか
- 誰に向けて書くか
をしっかり決めておくことが大切です。
この準備をおろそかにすると、せっかく書いた記事がターゲット読者に届かない可能性もあります。
以下の2つの視点で整理しておきましょう。
ブログのテーマとターゲットを明確にする
まず最初に、「このブログは何について書くのか?」というテーマ(ジャンル)を明確にしておきましょう。



雑記ブログでも、最初はカテゴリーを2〜3個に絞って始めるのがおすすめです
加えて、「どんな人に向けて」「どんなことを伝えるのか」も決めておくと、自然と書くべきキーワードが見えてきます。
【例】
- 子育て中のママに、暮らしがラクになる家電情報を届けたい
- アウトドア初心者に、最低限そろえるべき道具を教えたい
こうした方向性が決まっていないと、キーワードもブレてしまい、検索エンジンからの評価を得にくくなります。
選んだキーワードとテーマに一貫性を持たせる
記事ごとのキーワードは、ブログ全体のテーマや読者の関心とずれていないか、確認しましょう。
たとえば「アウトドア関連のブログ」で、「ワンオペママにおすすめの時短家電」といったテーマを扱うと、読者にとって違和感がありますよね。
検索エンジンも、ブログ全体の専門性や一貫性を評価対象にしているため、テーマに沿ったキーワード選定が重要です。
よくある失敗とその対策
NG例:「稼げる」と聞いて選んだジャンルで、興味も知識もない内容の記事を書く
これは長続きしづらく、信頼感のある記事も書けないため、結局アクセスも伸びにくくなります。
ジャンル選びに迷ったら、まずは「自分が興味を持てる」「人より少し詳しい」テーマから始めるのがおすすめです。
ジャンルの選び方について詳しくはこちら


SEOキーワード選定のやり方5つの手順


SEOキーワード選定の手順は以下の5ステップです。
- メインのキーワードを決める
- 関連する複合キーワードを調べる
- 検索ボリュームと競争度を分析する
- キーワードを分類・整理する
- 優先度の高い記事から書き始める
1. メインのキーワードを決める
まず、記事の中心となる「メインキーワード」を決めましょう。
自分のブログに関連するワードを、思いつく限り書き出してみてください。
Excelやメモ帳などに自由にリスト化して構いません。



この時点ではSEOの難易度は気にせず、自分が扱いたいテーマから素直に連想する形でOKです
【例】:
「ブログ運営」に関する発信をしたいなら、「ブログ」「SEO」「アフィリエイト」など
2.関連する複合キーワードを調べる
次に、メインキーワードに関連する「複合キーワード」を探します。
Googleの検索窓に入力すると表示される予測ワード(サジェスト)も、複合キーワードの一種です。
ではどうやってその複合キーワード(サジェストキーワード)を調べるのかというと、ラッコキーワードという無料で利用できるツールがあります。
検索だけならログイン不要ですが、コピーやCSVダウンロードなどの機能を利用するためには登録が必要です。
メールアドレスだけで無料で登録できるので、ちゃちゃっと登録してしまいましょう。


ラッコキーワードの使い方
「ブログ」というメインキーワードを前提に、サジェストキーワードを調べてみます。


「ブログ」に関連するキーワードが50音順とアルファベット順に表示されます。


画面右上のほうにある「コピー」をクリックしてコピーします。
3. 検索ボリュームと競争度を分析する
取得したキーワードに対して、検索数と競争度を調べましょう。
ここでは「Googleキーワードプランナー」を使用します。
Google広告にログインし、「ツール」→「プランニング」→「キーワードプランナー」を開きます。


キーワードプランナーをクリックすると、下のような画像リンクが出てきます。


「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選び、ラッコキーワードで取得した語句を一括ペーストします。


貼り付けができたら「開始する」をクリックし、月間でどのくらい検索されているか等を確認します。
結果画面では、月間検索数(例:100~1000)や競合性(高・中・低)が表示されます。
特に初心者のうちは、検索ボリュームが100~1000程度で、競合性が低めのキーワードを選ぶのが無難です。



検索数が極端に少ないものや、競合が激しいものは避けましょう
広告を出稿することでより詳細な分析ができるようになりますが、最初のうちは無料でも十分です。
4. キーワードを分類・整理する


キーワードプランナーの結果は、右上にあるダウンロードボタン過去のプラン指標」を選択)。
をクリックしてスプレッドシートにダウンロードできます(「ダウンロード後は、次の作業を行いましょう。
- 検索ボリュームがゼロに近いものを削除
- 自分のブログと関係のないキーワード(例:芸能人名など)を除外
- 「monthly searches」と「Competition(競合性)」を確認
特に競合性が高すぎるキーワードは、初心者が上位を狙うのが難しいため、避けるのが得策です。





無理に狙わず、自分のブログに合った範囲で勝てるキーワードを選びましょう
5. 優先度の高い記事から書く
整理したキーワードの中から、優先順位をつけて記事化していきます。
優先順位の目安は以下の通りです。
- 検索ボリュームが多く、成約につながりやすい
- 検索ボリュームは少ないが、成約につながりやすい
- 検索ボリュームは多いが、成約にはつながりにくい
- 検索ボリュームも少なく、成約にもつながりにくい
最優先すべきは、検索ボリュームがあり、成約率の高いキーワードです。
4番目のようなキーワードは、後回しまたは除外して構いません。
アクセス数の増やし方や、ブログの成長戦略については以下の記事で詳しく紹介しています。


SEOキーワードの探し方|おすすめの4つの方法
キーワードを効率よく見つけるには、以下の4つの方法を押さえておきましょう。
- ロングテールキーワードを狙う
- トピッククラスターを意識する
- 競合サイトをリサーチする
- サーチコンソールで拾う
順番に解説します。
ロングテールキーワードを狙う
WordPress ブログ 始め方
40代 女性 転職 未経験
お鍋 おすすめ ひとり暮らし
ロングテールキーワードとは、上記のように3~4語で構成された複合キーワードのこと。
検索ボリュームは少ないものの、競合が少なく上位表示を狙いやすいのが特徴です。
検索意図が明確なため、読者満足度の高い記事につながりやすく、サイト全体の評価向上にもつながります。



特にブログ初期は、大手サイトが狙わないこのようなキーワードから攻めるのが効果的です
トピッククラスターを意識する
トピッククラスターとは、関連する記事を内部リンクでつなぎ、テーマごとにまとめる構成のこと。
Googleにサイトの専門性を伝えやすくなり、SEO評価の底上げが期待できます。
たとえば、「転職」を軸に「履歴書の書き方」「面接対策」「業界別の注意点」などの記事を相互リンクする形です。


関連する記事にリンクを張り巡らすことで読者やGoogleにとってわかりやすいブログとなり、ブログ全体の検索順位を上げることを狙います。
内部リンクについてはこの記事で詳しく解説しています。


競合サイトをリサーチする
企業サイトや上位表示されているブログは、狙っているキーワードや構成が参考になります。
「どんなカテゴリに、どんな記事があるか」を見ることで、キーワードのヒントが得られます。



ネタに困ったときは、同じジャンルの競合を観察するのも有効です
サーチコンソールで拾う
記事を公開した後は、Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」機能を使いましょう。
「クエリ」タブを見ると、どんな検索キーワードで流入があるかがわかります。
想定外のキーワードが見つかった場合は、その語句を本文に追記したり、別記事のテーマとして活用するのもおすすめです。
キーワードを選んだら記事執筆へ|4つのポイント


SEOキーワードが決まったら、いよいよ記事を書き始めます。
以下の4点を意識すると、成果につながりやすくなります。
1記事1キーワードで書く
記事構成を作る
収益記事への内部リンクを設置する
競合が強くても必要な記事は書く
1記事1キーワードで書く
1つの記事には、基本的に1つのキーワードを設定しましょう。
複数のキーワードを混ぜると、検索意図がぼやけて上位表示が難しくなります。
1記事1キーワードのメリット
- Googleに評価されやすい
- 読者の悩みに答えやすい
- 自分もブレずに書ける
「読者」「Google」「書き手」すべてにメリットのある基本ルールです。
読みやすい記事を書くコツはこちら


記事構成を先に考える
キーワードが決まったら、記事の構成(アウトライン)を考えましょう。
- タイトル
- リード文
- 見出しの流れ
- 書く内容の箇条書き など
スプレッドシートなどに書き出しておくと、見出しの順番入れ替えや内容の追加もしやすくなります。



ポイントは「誰に」「何を伝えるのか」を明確にしておくこと
記事構成の作り方を解説した記事はこちらです。


収益記事(キラーページ)への内部リンクを設置する
ブログ記事は大きく分けて2種類あります。
- 集客記事:検索からアクセスを集める記事
- 収益記事(キラーページ):商品やサービスを売る記事
まずはロングテールキーワードで集客記事を作成し、そこから収益記事へ内部リンクで誘導しましょう。
キラーページが直接上位表示されなくても、集客記事からの流れで成果につながります。



集客用の記事があるので、キラーページで上位表示を狙わなくてもいいということです
キラーページにつながるキーワード選定ができると、無理なく内部リンクを充実させられます。
競合が強くても、必要な記事は書く
競合サイトが多いキーワードだからといって、書かないのはもったいないこともあります。
強い競合がいる=検索ニーズが高いキーワードという証拠です。
上位表示が難しくても、専門性を伝えるために書いておく価値は十分あります。
「勝てそうなキーワードだけ狙う」のではなく、「必要な記事は戦略的に書く」姿勢が大切です。
記事を書いたあとのSEO対策|公開後にやるべき3つのこと


記事を公開したあとも、SEO対策は続きます。
検索順位を上げるために、以下の3つを意識しましょう。
- 検索順位を定期的にチェックする
- 順位に応じてリライトする
- 関連記事を増やして専門性を高める
検索順位を定期的にチェックする
記事を公開したら、検索順位を定期的に確認しましょう。
検索順位を知ることで、
- 上位を狙えるか
- どの部分を改善すべきか
といった判断がしやすくなります。
順位チェックには、以下のようなツールが便利です。


順位に応じてリライトする
記事を公開してから2〜3ヶ月ほどで、検索順位がつき始めます。
このタイミングで、記事のリライト(内容の見直し・追加)を行いましょう。
- 上位記事にはない独自情報
- 自身の体験談
- 読者の満足度を高める具体例
- 図解や画像などの視覚情報
- 古くなった情報の更新
検索圏外の記事(順位がまったくついていない記事)は、リライトしても効果が出にくいことがあります。



まずは11〜50位にある記事から優先的に改善するのが効率的です
リライトについてはこの記事で詳しく解説しています。


関連記事を増やして専門性を高める
記事数が少ないうちは、リライトよりも新しい記事を書く方が効果的なこともあります。
関連記事を増やすことでブログの専門性が高まり、SEOにもプラスになるからです。
- 関連するキーワードの記事を新規で追加
- 既存記事どうしを内部リンクでつなぐ
こうした工夫で、読者にとっても検索エンジンにとっても「役立つサイト」へと成長していきます。
まとめ|SEOキーワード選定の5ステップを丁寧に積み上げよう
SEOキーワードの選定作業は、地味で時間もかかるものです。
「早く記事を書きたいのに…」
そう思う瞬間もあるかもしれませんが、この下準備こそが、上位表示を狙える記事を生む土台になります。
メインキーワードを決める
複合キーワード(関連語)を調べる
検索ボリュームと競合性をチェックする
キーワードをグループ分け・整理する
優先度の高いキーワードから記事を書く
この5つの手順を意識するだけで、記事の質もSEO効果も大きく変わってきます。
SEOは「検索キーワードという椅子を取り合うゲーム」のようなもの。確実に座るためには、しっかりと準備しておくことが大切です。
焦らず、一歩ずつ積み上げていきましょう!



ではまた!