- 検索順位はまあまあだけど、アクセス数が伸びない
- キーワードに沿って書いたつもりなのに反応が薄い
- 記事が読まれている実感が持てない
キーワードを選んで記事を書いたのに、なかなかPVが伸びない……そんな悩みはありませんか?
もしかすると、読者の「検索意図」と記事の内容が少しズレているのかもしれません。
検索意図とは、ユーザーが検索行動をとった“本当の理由”のこと。この意図を深掘りし、ニーズに合った記事を書くことで、PVは自然と伸びていきます。
この記事を読んで検索意図に合った記事を書けるようになると、検索流入が安定し、読者にも「読まれる記事」が増えていきます。
ぜひ、あなたのブログ改善に役立ててください!
検索意図を意識しないとPVが伸びない理由
検索順位が上がったからといって、必ずしもアクセスが増えるとは限りません。
その原因の多くは、「検索意図」と記事の内容が一致していないことです。
上位表示されてもクリックされない
検索結果に表示されても、タイトルや説明文が「読者の求める内容」に見えなければクリックされません。
特に、情報があふれる今の時代は、意図に沿った“ズバリ答えてくれそうな記事”が選ばれやすい傾向にあります。
的外れな記事はすぐ離脱されてしまう
もしクリックされても、内容が想像と違えば即離脱されます。
滞在時間が短く、直帰率が高くなると、SEO評価にも悪影響が出る可能性があります。
検索意図を読み解く基本ステップ
キーワードを見ただけでは、検索意図は完全にはわかりません。
その裏にある“本音”や“背景”を想像しながら読み解いていく必要があります。
検索意図を読み解く基本的なステップは、以下の3つにまとめることができます。
- 検索クエリの「種類」を把握する
- キーワードの「裏にある本音」を想像する
- 検索画面・サジェスト・関連キーワードに注目
検索クエリの「種類」を把握する
まず、ユーザーがどんな意図でそのキーワードを検索しているのか、大まかな種類を把握しましょう。
主な検索意図の種類は以下の4つに分類されます。
Knowクエリ(知りたい) | 「○○とは」「○○ 方法」など、特定の情報を知りたい、問題を解決したい意図。 「SEOとは」「ブログ 始め方」など |
Goクエリ(行きたい) | 「○○ 地図」「○○ 営業時間」など、特定の場所に行きたい、店舗の情報を知りたい意図。 「新宿 カフェ」「東京駅 路線図」など |
Doクエリ(やりたい・行動したい) | 「○○ 作り方」「○○ ダウンロード」など、何らかの行動を起こしたい、実行したい意図。 「WordPress 設定」「リライト やり方」など |
Buyクエリ(買いたい) | 「○○ 比較」「○○ 口コミ」「○○ 最安値」など、商品やサービスを購入したい意図。 「一眼レフ おすすめ」「SWELL 評判」など |
上記のなかでは、DoクエリとBuyクエリが記事を読んだ読者の直接的な行動につながりやすいものです。
キーワードの「裏にある本音」を想像する
たとえば「転職 30代」というキーワード。
単に求人を探しているのか、未経験でもいけるのか、扶養内で働ける場所を探しているのか。
検索の裏にある動機を推測することで、書くべき内容が絞り込めます。
検索画面・サジェスト・関連キーワードに注目
ユーザーの検索意図に最も正確に応えているのは、Googleの検索結果上位に表示されているページです。
Googleは、検索ユーザーにとって最適な情報を提供するために常にアルゴリズムを改善しているため、上位表示されているページは「ユーザーの検索意図を満たしている」と判断できます。

ここが最も重要かつ基本的なステップです
上位10位までのタイトルと見出しをチェックしましょう。どのような情報が求められているのか、記事の全体像や論点が分かります。
次は、どのような情報が網羅されているか、情報の深さや独自性はどうかを確認します。特に、ユーザーが知りたいであろう疑問にどのような順番で答えているか、その構成を参考にしましょう。
Googleの検索バーにキーワードを打ち込むと、サジェストが表示されます。


さらに、検索結果の下部には「他の人はこちらも検索」欄が。


検索ユーザーが他にどんな疑問を抱いているのか、潜在的なニーズや関連する質問を把握できます。
これらのキーワードは、ユーザーが「何を知りたくて検索しているのか」「どんな悩みを持っているのか」を具体的に知るためのヒントになります。
例えば、「ブログ 始め方」と検索したときに「収益化」「初心者」「WordPress」といったサジェストが出れば、単に「ブログを始める」だけでなく、「初心者でも収益化できるブログをWordPressで始めたい」というより深い意図があることが推測できます。
サジェストや関連ワードを元にタイトルを工夫することも重要です。タイトルの付け方についての記事はこちらです。


複数の意図がある場合は、記事を分ける or 優先度をつける
「一つの記事で全部答えよう」とすると、焦点がぼやけます。
検索意図が複数ありそうな場合は、テーマを分けて記事を書くか、「もっとも多いパターン」に絞って書くと明確になります。
検索意図を深掘りするツール
実際に検索ユーザーがどんなことに悩み、どんな言葉を使っているのか。
それを調べるために、ツールを活用しましょう。
ラッコキーワードで関連ワードの傾向をつかむ
「ラッコキーワード」は、任意のキーワードに関連する検索語を一覧で表示してくれます。
たとえば「ブログ 集客」で検索すると、「ブログ 集客 方法」「ブログ 集客できない」などが表示されます。
これを見るだけで、読者の悩みや関心が見えてきます。
Q&AサイトやSNSでリアルな悩み・表現を探る
Google検索結果だけでは見えてこない、ユーザーの具体的な悩みや疑問、感情を探るには、Q&Aサイト(Yahoo!知恵袋など)やSNS(X(旧Twitter)など)が便利です。
- Q&Aサイト: 特定のキーワードで検索し、ユーザーがどんな質問をしているか、どんな回答を求めているかを確認します。そこには、Google検索では出てこないような、より具体的な悩みや、解決策を求めている切実な声が隠されていることがあります。
- SNS: リアルタイムのトレンドや、共感を生むような情報、ユーザーの生の声を見つけることができます。検索キーワードや関連するハッシュタグで検索してみましょう。
「文章力 上げ方」といった検索で見つかる質問は、読者のリアルな声。
そこから記事の切り口やタイトルのヒントが得られます。



回答の真偽については玉石混交なので、鵜吞みにせず必ず裏取りを!
検索意図に沿った記事構成にするコツ
検索意図を把握したら、それを記事の流れにもきちんと反映させましょう。
ロングテール戦略については、こちらの記事でも詳しく解説しています。


最初の見出しで答えを提示する
読者は記事の最初に「このページに答えがありそうか」を判断します。
結論はできるだけ早く提示し、必要な情報を後から補足する構成が効果的です。
見出しの作り方についてはこの記事にまとめました。


検索意図に合った見出しと順番を設計する
検索者の疑問を見出しに落とし込むことで、読者の思考の流れに沿った構成ができます。
「〜とは?」「メリットは?」「どうすれば?」などの問いで展開していくと親切です。



中級者以上を対象とする記事には、「~とは?」が不要な場合もありますよ
記事構成の基本については、以下の記事も参考にしてください。


1記事1テーマで深掘りする
一つの記事であれもこれも詰め込むと、焦点がズレて読者が迷子になります。
キーワードに対する答えを1テーマに絞ることで、検索意図との一致度が高くなります。
まとめ:検索意図の深掘りでPVアップを狙おう
検索意図を深掘ることで、読者にとって「必要な情報がある」「読みやすい」「信頼できる」記事になります。
ツールを使ってニーズを見つけ、想像力で補い、構成に反映させてみましょう。
手間は少しかかりますが、そのぶん読まれる記事に育ち、検索流入が安定していきます。
「アクセスが伸び悩んでいるな…」と思ったら、検索意図の深掘りを、今日から意識してみてください。
既存記事の見直しにも検索意図の深掘りは役立ちます。





ではまた!