- 読み返すと誤字脱字が多い…
- 書いた文章が読みにくいって言われるけど、どこを直せばいいか分からない…
- 公開前に最終チェックしたいけど、毎回見落としがあって困っている
ブログ記事を書き終えたら、公開する前に必ず「推敲(すいこう)」と「校正(こうせい)」を行いましょう。
この2つの工程は、記事の質を大きく左右し、読者に「読みやすい!」と感じてもらうために不可欠です。
誤字脱字が多い記事や、表現が分かりにくい記事は、せっかく良い内容を書いても読者の信頼を損ねてしまいます。
この記事では、ブログ記事の質を一段と高めるための推敲・校正のコツと、すぐに使えるチェックリストをご紹介します。
推敲と校正、その違いとは?

よく似た言葉ですが、推敲と校正には明確な違いがあります。
推敲:文章を磨き上げる作業
推敲は、書いた文章をより良くするために、表現や内容を練り直す作業です。
- 読者にとって分かりやすいか?
- 伝えたいことが的確に伝わるか?
- 表現に重複や無駄はないか?
- 論理が破綻していないか?
といった視点で、文章全体をより魅力的に、より論理的にしていきます。
効果的な推敲には、事前の記事構成の設計がカギを握ります。詳しくはこちら。

校正:誤りを見つけ修正する作業
校正は、原稿と最終的な成果物(ブログ記事)を照らし合わせ、誤字脱字、表記ゆれ、文法ミスなどを細かくチェックし、修正する作業です。
- 誤字脱字はないか?
- 句読点の打ち方は正しいか?
- 用語の表記は統一されているか?(例:「WordPress」と「ワードプレス」)
- 数字や事実関係に誤りはないか?
といった、文字レベルでの正確性を追求します。
記事の質を爆上げする推敲のコツ5点

推敲は、記事を読者に「刺さる」ものにするための、地味だけど大切な作業です。
コツは以下の5点です。
- 時間を置いて「読者の目」で読み直す
- 一文一文を短く、シンプルに
- 主語と述語を明確にする
- 同じ言葉の繰り返しや、重複表現を避ける
- 読者の悩みに寄り添い、具体的なメリットを提示できているか
順番に見ていきましょう。
1. 時間を置いて「読者の目」で読み直す
記事を書き終えた直後は、書いた本人の頭の中には内容が完璧に入っているため、客観的な視点で見ることができません。
書いてすぐに公開せず、以下のことを試してみてください。
- 半日~1日程度、時間を置いてから読み直してみる
- スマホやタブレットで読む: パソコンで書いた記事を、読者が実際に読むデバイスで確認すると、レイアウトや文字の大きさがどう見えるか発見があります。
- 声に出して読む: 不自然な言い回しや、リズムの悪い箇所が驚くほど見つかります。
ブログ時短術の記事でご紹介しているような生成AIに書かせた記事は、自分ではあまり選ばない言葉が使われていることがあります。なるべく自分の言葉に変えておきましょう。

2. 一文一文を短く、シンプルに
長い文章は、読者が途中で読むのをやめてしまう原因になります。
- 「、」が多い文章は要注意。 一文に複数の意味を詰め込まず、区切れるところは積極的に区切りましょう。
- 「〜だけど、〜なので、〜しました。」 といった接続詞が続く文章は、分割できないか検討します。
3. 主語と述語を明確にする
日本語は主語を省略しがちですが、それが分かりにくさに繋がることもあります。
誰が(何が)どうしたのか? を常に意識し、曖昧な表現は避けましょう。
主語と述語をできるだけ近くに置くのが、ねじれを防ぐコツです。

前項の通り一文を短くするのが手っ取り早いのです
4. 同じ言葉の繰り返しや、重複表現を避ける
同じ言葉の繰り返しが続くと文章が単調になったり、まどろっこしい印象を与えたりします。
- 類義語や言い換え表現を活用しましょう。
- 「〜することによって」「〜ということを」「〜だと思われる」 など、冗長な表現がないかチェックします。
「~ました。~ました。~ました。」といった小学生の夏休みの絵日記みたいな文末の表現にならないよう、注意しましょう。
接続詞や文末のバリエーションなど、文章力については以下の記事でご紹介しています。


5. 読者の悩みに寄り添い、具体的なメリットを提示できているか
記事は読者の課題解決が目的です。
- 冒頭で提示した読者の悩みに、しっかりと答えられているか?
- 読者が記事を読むことで、どんなメリットが得られるのか明確か?
- 具体的な解決策や手順を提示できているか?
読者の立場になって、記事の「価値」を再確認しましょう。
読者のニーズを正確に捉えるには、適切なSEOキーワード選定が不可欠です。
具体的な方法は別の記事で解説しています。


完璧を目指す!校正のチェックリスト
校正は、記事の信頼性を高めるための重要な作業です。
以下の項目を一つずつ丁寧にチェックしていきましょう。
- 誤字脱字:
- 言葉の打ち間違い、変換ミスはないか?
- 特に「〜ていて」「〜について」など、連続するひらがな部分は注意。
- 表記ゆれ:
- 同じ意味の言葉で複数の表記がないか?
(例:「WordPress」「ワードプレス」「WP」、「スマートフォン」「スマホ」など、どちらかに統一) - 数字の半角・全角、漢数字・アラビア数字は統一されているか?
- 記号(!、?、)の半角・全角は統一されているか?
- 同じ意味の言葉で複数の表記がないか?
- 句読点(、。):
- 不自然な位置にないか、不足していないか?
- 文の途中で読みにくい箇所はないか?
- 文法ミス:
- 主語と述語のねじれはないか?
- 助詞(てにをは)の使い方は正しいか?
- 事実関係・数字の正確性:
- 紹介しているデータや引用元は正しいか?
- 金額や日付、統計データなどに誤りはないか?
- リンク切れ・リンクミス:
- 内部リンク、外部リンクは正しく設定され、機能するか?
- 間違ったページにリンクしていないか?
- 画像の表示・代替テキスト:
- 画像は正しく表示されているか?
- 代替テキスト(alt属性)は適切に設定されているか?(SEOにも影響)
- 見出しの階層:
- H2、H3、H4などの見出しの階層が正しく、論理的か?
- 目次と実際の見出しが一致しているか?
「てにをは」については以下の記事で解説しています。


見出しの作り方はこの記事で解説しましたのでご覧ください。


おすすめの校正ツール
校正の際に使いやすいツールは以下の通りです。
- Googleドキュメント: 文章作成時に自動で誤字や文法ミスを指摘してくれます。
- Wordの校閲機能: 細かい文法やスペルチェックに優れています。
- GRCなどの順位チェックツール(記事公開後): 公開後に検索順位をチェックし、必要に応じてリライトや校正のきっかけとします。



あとは音読すると違和感に気づきやすいですよ
せっかく推敲・校正スキルを身につけても、記事が書けなければ宝の持ち腐れ。
ブログのネタ切れ対策も参考にしてみてくださいね。


まとめ:推敲・校正で記事の質を高め、読者を引きつけよう
推敲と校正は、手間のかかる作業だと感じるかもしれません。
しかし、これらはブログ記事の信頼性と読者体験を大きく向上させるために不可欠な工程です。



最初は時間がかかっても、慣れてくれば効率的にできるようになりますよ!
丁寧な推敲・校正を重ねることで、あなたのブログ記事はより多くの読者に「読みやすい」「役に立つ」と評価され、結果的にブログ全体の成長に繋がります。
ぜひ、上記のコツとチェックリストを活用して、あなたのブログ記事をさらに磨き上げてくださいね。



ではまた!