日本人は、「How are you?」と聞かれたら「I’m fine thank you,and you?」と返事をすると習いましたよね。
これは相手に丁寧に対応し、思いやりを示す日本独特の表現らしいです。
一方、アメリカの文化では、同じように「How are you?」と尋ねられても、日本のような返し方をすることは一般的ではありません。
えっ……?
ということで今回は、「日本人が学校で習うけれど、ネイティブの英語話者があまり使わない表現」を調べてみました。
ネイティブの英語話者があまり使わない表現
アメリカでは、「How are you?」はあいさつの一環としてよく使われますが、実際には相手が細かい健康状態について話すことを期待しているわけではありません。
代わりに、簡単な「I’m good(元気です)」や「I’m fine(結構です)」などの短い返事が一般的です。
また、アメリカでは「How are you?」というあいさつは、ビジネスの場や不特定多数の人とのコミュニケーションでも使われますが、日本のような丁寧な返し方は、特に親しい友人や家族とのコミュニケーションにおいてより一般的な傾向があります。
そのほか、日本人が学校で習うけれど、ネイティブの英語話者があまり使わない表現を以下に例を挙げます。
絶対に使わないというわけでも使うのは間違いというわけでもなく、あくまで「あまり使われない」、「ほかの言葉で表現される」ものと認識しています。
“How do you do?”
よく使われるあいさつの一つですが、実際の英語圏ではあまり使われない表現です。
代わりに、簡単な「Hello(こんにちは)」や「Nice to meet you(お会いできてうれしいです)」が一般的です。
“Nice to meet you, too.”
日本では、「Nice to meet you(お会いできてうれしいです)」というあいさつに対して、「Nice to meet you, too(私もうれしいです)」と返すと習った人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際の英語圏ではこのように繰り返して返すことはあまりありません。
代わりに、単に「Nice to meet you」や「You too(あなたも)」と返すことが一般的です。
“May I come in?”
日本の英語教育では教室や部屋に入る際に「May I come in?(入ってもいいですか?)」という表現を習うことがありますが、英語圏ではあまり使われません。
代わりに、より自然な表現である「Can I come in?(入ってもいいですか?)」や「Is it okay if I come in?(入ってもいいですか?)」という表現が使われます。
“May I”と”Can I”はフォーマル度の違いで使い分けられることが多いようです。(May I~のほうが、より丁寧)
とはいえそこまで厳密に線引きがあるわけではなく実際の会話では両方が使われることがあるみたい。
日本語なら「迷ったら敬語」を選べばたいていのシーンで事なきを得ますが、それでも相手との関係性や場所に応じた言葉遣いを無意識的に選んでいるような気がします。
英語だから〇〇と考えすぎなくてもいいのかもしれません。
“I have a question.” ”May I ask a question?”
これも学校でよく習う表現ですよね。
実際のコミュニケーションでは、直接「I have a question(質問があります)」と言うよりも、質問を始める前に「Excuse me(すみません)」や「Can I ask you something?(質問してもいいですか?)」などのフレーズを使うことが一般的です。
やはり”May”より”Can”のほうが使われているのですね。
“I beg your pardon.”
私が中学時代の英語教育では、相手の話していることが聞き取れなかったり理解できなかったりしたときに、もう一度言ってくださいという意味で使うと習いました。
しかしこれも、ネイティブの英語話者は日常的にはあまり使いません。
どうも古めかしい感じがあり、現代の英語ではあまり一般的ではないようです。
相手の話を聞き取れなかったり、理解できなかったりした場合には代わりに「Excuse me?」や「Sorry?」を使って、相手に対して丁寧にもう一度言ってほしいという意思を伝えます。
「What?」はかなりカジュアルな表現ですが、相手の言葉を聞き取れなかったり、意味がわからなかったりした場合に使われることがあります。
ネイティブの表現や慣用句を覚える方法
日本人が学校で習うけれど、ネイティブの英語話者があまり使わない表現を調べてみて、
中学、高校と習ってきた英語っていったい…
と思ってしまいましたが、必ずしも全部が的外れというわけでもないのですよね。
単純に「生きた英語を使う機会がなかった」環境が、英語が話せない現状におおいに影響していると私は考えています。
明らかに知らないことが多く経験不足で、まだ身についてないだけなんですよね。
であれば、勉強すればいいんだ!
ということで、ネイティブの表現や慣用句を学ぶために最適な教材は、次のようなものがあります。
アプリやYou Tube
DuolingoやMemrise、BBC Learning Englishといった英語学習用のアプリ、または英語を教えてくれるYouTubeチャンネルなどはおすすめです。
英検やTOEICなど勉強に特化したチャンネルもありますが、ネイティブの子どもが覚える英語表現を聞き流しできるチャンネルなども多数あります。
語学交換アプリのHelloTalkやTandemを利用すれば、英語を母国語とするネイティブの言語学習者と交流できます。
言語パートナーから直接慣用句を学ぶことができるうえ、自分が日本語を教えることで相手にも貢献できます。
NHKの英語講座各種
決して回し者ではないと言いたいのですが、NHKの英語講座は英語を聴く習慣作りには一番ピッタリです。
ラジオ番組は毎週月~金の同じ時間に放送されます。
レベルの違う番組があるので、複数を組み合わせればさらに効率が上がります。
中学生の基礎英語レベルでも意外と聞き取れないんですよ!
テキストがなくても繰り返し聞いているとだんだん分かってきます。
私はまだ文字を見ながらのほうが聞き取れるレベルなのでテキストを買うようにしましたが、メインの1番組だけにしています。
CDのついていないテキストは1冊550円ほどですが、2つ3つの番組分のテキストを買うとなるとちょっと負担ですよね。
もし複数番組分のテキストを買って勉強しようかなと考えている場合は、NHKの公式アプリである
実践的に学べる英語の教材
アメリカ人約150人が登場してスマートフォンやパソコンで学べる実践的な英会話教材です。
少し調べてみると、「会話が速すぎず、ドラマより聴き取りやすい」「自然な日常会話が学べる」「リスニング力がアップした!」という口コミも多く見られました。
買い切りタイプで追加料金がかからないのも嬉しいポイントです。
まずは自分のパソコンやスマホで動画がちゃんと再生できるか確認してみてくださいね。
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英語教材の書籍
私はKERのチャンネルも好きでよく観てるので、この本はスイスイ読めました。
Kindle Unlimited対象本なので、今なら無料で読めちゃいます。
ほかにもAmazonで「ネイティブ 表現」「ネイティブ フレーズ」といった単語で検索するとKindle Unlimited対象だけでも7ページ分くらい出てきます。
自分に合ってそうな本をぜひ探してみてくださいね。
学校で習うけどネイティブがあまり使わない表現まとめ
- “How do you do?”
- “Nice to meet you, too.”
- “May I come in?”
- “I have a question.”
- “I beg your pardon.”
勉強したり調べたりしないとネイティブの人が日常では使わないなんて知らなかった表現ばかりで驚いています。
語学って奥が深いですよね。その分楽しみが続くと思うとワクワクしています。
ではまた!