高校時代に唯一得意と言っていい科目が英語だった私ですが、高校卒業後にはぷつりと英語との縁が切れてしまいました。
いえ、正確には社会人になっても何度か英語の勉強をやり直そうとする兆しはありました。
あいにく結実することはありませんでした。
だから今このブログを書いているとも言えるのですが。
- 40代に入ってからの英語なんて遅くない?
- 今さら無理じゃない?記憶力も落ちてきたうえ老眼に差し掛かってるし…。
- 学び直すにも勉強方法なんて忘れちゃった
そんな、英語の勉強を止めさせたいうちなる悪魔のささやきを振り切って、新たなる一歩を踏み出したところのお話です。
年齢は外国語学習に影響するのか?
英語に限らず、語学の勉強を始めようといろいろ検索していると、だいたい「言語の獲得には年齢限界がある」と提唱したエリック・レネバーグの「臨界期仮説(Critical Period Hypothesis)」にぶち当たります。
どうやら「12歳までの成熟期間を過ぎると、ネイティブ並みに言語を習得することは不可能」とする説です。
え、もう30年くらい前にチャンスが終わってるじゃないの…
というトンデモ結論にたどり着いてしまいました。
だからといって、「ハイソウデスカ…(‘_’)」とあきらめるのもなんか悔しい。
確かに一夜漬けでテスト範囲を頭に無理やり詰め込んだりしていた10代の頃より物覚えがいまいちだと感じることはありますが、そもそもネイティブ並みの言語能力が欲しいのか?と立ち止まって考えてみました。
自分が英語ができるようになりたいと思ったきっかけは、
- 原文で小説を読んでみたいから
- 字幕なしでドラマや映画を観てみたいから
- 何となくかっこいいから
という、わりとミーハーな理由からです。
仕事で必要になったとか、海外出張が多くて必要に迫られてといったものではないのです。
その分、本気度や必死さという面で見れば「仕事で必要」な人よりは、やや下かもしれません。
しかし年齢を理由にあきらめていたら、この先何もできなくなってしまう。そんな危機感は持っています。
だって両学長@リベ大も言ってます。「今日が一番若い日です」って。
年齢は英語学習に影響するのか?の答えとしてはYesでもあり、Noでもある、と言いたいです。
大人の学習計画
さぁやるぞー!と気合十分なやり直し英語初期地点。
ついついオシャレな表紙の参考書や、なまじ高校では得意科目が英語だったというプライドから、ちょっとだけ難しそうな書籍を手に取ってしまいがち。初心者あるある。
自分が易しいと感じる教材を探す
世の中にはたくさんの参考書や独学用のテキストが売られています。
仕事で使わないのに「ビジネス英語」の本だったり、最短で英文法をモノにするといった、効率を謳った本だったりを買ってしまうこと、ありますよね…。ちょっと背伸びしたいんですよね。
オススメ参考書をずらっと並べるだけなら簡単ですが、ここでは控えます。
それは、どの本が自分に合っているかは、実のところ個人の現在の英語力におおいに関係してくるからです。そして、テキストの中身の読みやすさやとっつきやすさも個人差が大きいからです。
内容もさることながら、絵や図解が多いほうがいい人と、文字びっしりでも楽しい!という人では、向いてる本が異なります。
現時点での自分のレベルを知るところから始めないと、買った本の出番がなかなか回ってこないまま積読状態で早10年みたいなことになりかねません。
できれば最初の一冊は、本屋で実際に手に取って中身を確認してから購入するようにしてください。
NHKやWeblioなど無料で自分の英語力をチェックできるサイトを3つ紹介していますので、こちらの記事から診断テストを受けてみてください。
私は中学英語の基礎からやり直すのがベストという結果だったので、NHKゴガクというアプリを使って中学生の基礎英語レベル2を聴いてます。
このアプリは、1週間(平日5日)分の放送を振り返って視聴できます。
NHKの英語講座といえば、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を思い出しますね。めちゃくちゃハマって観てました。
主人公も毎日の生活にラジオ英語講座を取り入れていました。最終章の主人公”ひなた”のときは、カセットに録音して何度も聴いて勉強していたことが明かされています。
千里の道も一歩から。それがいかに大事なことか、主人公たちの成長を通して伝わってきました。
生活に無理のない範囲で学習時間を組み込む
新しい何かを始めるには、そのための時間を捻出する必要があります。
1日3時間は勉強する!という意気込みは素晴らしいですが、間違いなく息切れしてしまいます。
- 通勤時に音楽を聴いているならその時間は英語教材に変える
- 帰宅して動画を観ているならその半分の時間でも英語系の動画チャンネルに変える
今までの生活になかったリズムになるので、ひとまず苦にならない、無理をしない範囲でじょじょに取り入れるようにしてください。
習慣化を目指して周りの人に宣言する
これはリアルじゃなくていいです。TwitterとかのSNSで、英語勉強始めます!ってツイートするだけでいいです。
なぜかというと、必ず「へーなんで今さら?」「英語なんてやってどうするの?」と言ってやる気をへし折ろうとしてくるドリームキラーがいるからです!
そんな人たちに負けてやりたいと思ったことをやめるのは、絶対にもったいないです!
SNSは良くも悪くもドライな関係です。リアルでつながっていない限り、アカウントが消えたら関係も終わってしまいます。それは悲しい反面、気楽でもあります。
自分だけで新しいことを習慣にするのはなかなか難しいです。どうしても甘えた気持ちや先延ばしグセが出てきてしまいがちです。
SNSで宣言した手前、何となくすぐ投げ出すのは恥ずかしいという気持ちが芽生えます。
毎日の進捗を報告するでもよし、数日に一回程度浮上するでもよしです。
少しずつステップアップする
私たちはまだまだ英語の勉強をやり直し始めたばかりです。
この年で中学英語からなんて…と落ち込む必要はありません。この先ずっと中学英語から逃れられないというわけではないからです。
英語を独学で勉強する場合、たとえば日常会話がスムーズに話せるようになるまでにかかる期間は個人によって異なります。
以下は一般的な目安ですが、実際の進捗は個人の学習状況や取り組み方によって変わることに留意してください。
- 初級レベル(基本的な表現や文法を理解):約6ヶ月〜1年
- 初級から中級レベル(より複雑な文法や語彙を習得):約1年〜2年
- 中級レベル(日常会話や一般的なトピックについて流暢に話せる):約2年〜3年
- 上級レベル(高度な表現や専門的なトピックについても対応できる):約3年以上
これらの目安はあくまで一般的な参考ですので、個人の学習ペースや環境によって変動します。
早い人なら2~3ヶ月で初級レベルを通過していく可能性も十分あるし、1年で流暢に話せるようになる人もいるでしょう。
年間100冊読書したって知らない日本語をいまだに検索することもあるのです。
これからやり直して勉強を始める英語なら、なおさら長期的な取り組みになります。
焦らずじっくり、少しずつステップアップ目指していきましょう
40代がゼロから英語を学び直すのは無謀か?まとめ
40代になってから英語を勉強することは決して無謀ではありません。
年齢は学習に一定の影響を与えるかもしれませんが、そのときの自分に合った目標設定や学習スタイルの選択、そして何より継続することによって、英語を習得することは可能です。私はそう信じています。
40代の私たちだって英語学習の旅を楽しむことができるはずです。年齢はただの数字であり、やりたいことをあきらめる理由にはなり得ません。
人生楽しんだモン勝ちです
ではまた!